45.危うしインターネットの自由な世界
   情報の暗号化と認定システム(SSL)

息子に怪しげな「最終通知書」が「債権回収センター」の名前で郵送されてきた。2週間の間に7通届けられた。内容は、アダルトサイトの閲覧料の未収と言う物だ。請求金額は、5万円から30万円。振り込みがなければ取りに行くというドスの利いた文章だ。何故この様な郵便物がいろんなところから届くようになったのか聞いてみたところ、どうやらコンビニにバイトに行っていたときに加入させられた会員情報が怪しいと言う事になった。当時のバイト仲間全員に同じ様な物が郵送されていたという。例のファミリー○○○とか言う大手コンビニの会員名簿漏洩による被害のようだ。メールで届くものは、私にも送られてきた事があるが郵便物は初めて見た。異なるところから送られてくると言う事は、裏社会で名簿情報が売買されていると思われる。この様な事件があると誰もが個人情報について神経質になってくる。ましてインターネットとなると素人目には中身が見えないだけに特別だ。クレジットカードの情報がインターネットの通信時に漏洩する可能性が有る事は、広く知られている。しかし名前や住所、電話番号ぐらいの情報ならと多くの人は安易に考えていた。実際、インターネット上の有名サイトでもアンケート情報程度なら暗号化されずにやり取りされてきた。しかしこの程度の情報でも使いようによっては充分な意味を持つ。先のコンビニ会員情報の漏洩など悪しきその例だ。デジタル化された情報は、加工が容易である。またインターネットの通信の特異性から情報経路が特定されない為、秘守性に問題がある。悪しき目的で蜘蛛の糸を張り個人情報を集めている者もいる。これまでのインターネット上の通信は、あまりにも無防備過ぎたのも事実である。東京都の調査によると有名ネット販売サイトですらその9割に欠陥があるという。我々宿泊業界における状況は、さらに悪い。決済のない予約情報の交換だけにその取り扱いに安易すぎたのかも知れない。予約サイトでは最近その対応がとられてきた。しかし宿泊施設の多くで独自に導入されているシステムでは、そのほとんどが情報保護の対策が執られていない。早い時期にその対応が求められる事になるだろう。さてこの個人情報保護の仕組みに最近興味を持っている。通常、暗号化と第3者認定システムで行われていがこれにけっこうな費用が必要になってくる。しかも恒久的に。こればかりは自前で作るわけにはいかない。世界的に数多くの認証システムがあるのだがブラウザ上でその認定システムそのものを許可するかどうかを利用者に問いかけてくる仕組みになっており事実上この部分でもマイクロソフト社の利権となっている。この問いかけを出さないようにする為にはマイクロソフトに認知された認定業者を使う事になる。この部分に不条理を感じるのは私だけだろうか。この解決を政府レベルで行わないと面白くない事になりそうだ。最終的にはパソコンのOS部分に関わる大問題。ネット上の取引は、今まで素人にでも直ぐ始められる安易な物だったが今後は手枷足枷、それなりにお金と知識が必要となり、さらに法規制が網の目に張りめぐされた複雑な世界に変貌していくかも知れない。