40.ユビキタスな時代

ITで言うユビキタスは、個人が複数のネットワーク機器をいつでもどこでも利用できる環境を示している。ユビキタス・コンピューティングとか、ユビキタス・ネットワークとか言われている。この環境を実現する為の接続ラインは、電話線、CA-TV、電力線、無線、衛星放送、要するに通信の為の全てのラインが利用されて実現される。ユビキタスの目指すモノは、人と人、又は、コンピューターだけでなく物との通信であり、さらに情報の共有を目指している。いつでも、どこでも何にでも情報が繋がりコミュニケーションや複合的な操作ができる環境と言える。最近、発売されたインターネット電気ポット等その一例だ。このポット一人住まいの老人に親孝行な子供が持たせている。お年寄りがこのポットを使うたびに携帯にこんなメールが入ってくる。「お父様が今、お湯を注がれました」と。これを見て安心できるという訳だ。エアコン等説明しやすい、後30分で家に着くと携帯電話をリモコンにしてエアコンを作動させたりできる。我々旅館ホテルでの利用は、限りなく考えられる。ユビキタス化が推進するとあらゆる電気器具にチップが埋め込まれ電力線や無線でコントロール出来るようになる。それも特別な工事など必要とせずパソコンや携帯電話で操作ができる。また電話など既存の交換機は、配線共々、不要となる。テレビも同様にアンテナもビデオも不要になる。こんな時代が後、数年でやってくる。IT業界では着々とその準備が進行中だ。しかし心配なのは、これらがほとんど全て商業ベースで進んでいる点だ。例えば基盤となる通信ラインもその一つ。全ては高速大容量の通信環境が非常に低コストで確保出来ることが前提だ。商業ベースに乗りづらい過疎地域など相手にされない可能性がある。さらにこのユビキタス化の流れの速さに人がついていけてない。特に気がかりは、行政に関わる地域のトップの方々とこれから社会に出ていく子供たち。年輩の方々には理解しづらい事と思われるのと教育の部分でそのカリキュラムが組まれていない事。技術面のことは、必要ないがその概念だけは、理解しておく必要がある。目前に迫ったこのユビキタスの世界に無防備では、地域行政や組織、そして企業とも失策を犯しかねない。時代は、21世紀、SFの様な世界は間違いなくやってくる。